2023年11月10日

食品ロスを減らす かしこい生活

 今日から取り組むすスマート・フードライフ。
食品ロスを減らす かしこい生活。

 みの大学、11月の講座。
今回もモグリで聞きました。

 学生になっても不登校ばかりじゃ、みんなに迷惑をかけるからなあ。

食品ロスを減らす かしこい生活
 だけど講演などは一般の人も参加できるって事がありがたく、こうして年に数回聞かせてもらっている。

参加者は30名くらいかな、ほとんどが学生だと思うけどね。
 
 講師は香川県、循環型社会推進課の加藤さん。
大きなスクリーンで説明してくれ、分かりやすかったよ。

 まずスマート・フードライフとは?
食品ロスを減らす生活習慣のこと。

 環境にかしこい!  身体にかしこい!  家計にかしこい!んだって。

食品ロスを減らす かしこい生活

 県内の自治体による食品ロスの調査では
回収されたゴミから多数の未開封食品や手つかずの野菜が出てきた。(右写真)

 では日本の食品ロスはどのくらいか?
なんと523万トン (2021年度推計値)

その内、事業者から279万トン(53%)、 家庭からは244万トン(47%)

 家庭からの食品ロスが意外と多いのに驚いた。

 この量は、国連が食べ物に困っている国や人々に届けている量、420万トンよりも多いとの事。
そんなに無駄にしてるんだ・・・、もったいない!


国内の食品ロスは国民1人1日に113g、お茶碗1杯分。
年間だと41kgものロスになるそうだ。

 香川県だと1人1日106g、(おにぎり1個分)

食品ロスを減らす かしこい生活
 食品ロスが出るとどんな影響があるの?

それは、焼却処分に燃料が必要、しかも生ゴミは水分が多く余計にコストがかかる。
温室効果ガスの発生で地球温暖化の原因ともなる。

 また、日本の食料自給率は38%と低く、多くを外国からの輸入に頼っているが、運ぶ時も大量のエネルギーを使っている。
食品ロスはエネルギーの無駄にもなるんだね。
 
 そして何より、食べ物は資源(肥料、調理時のガスなど)と、みんなの頑張り(農家さんや料理人など)
それらも無駄にしていることになる。 手間をかけた人に申し訳ないって気持ちになるね。

食品ロスを減らす かしこい生活

 最近よく目にするSDGs (持続可能な開発目標)
17項目あるが、食品ロスは12番目のつくる責任、つかう責任、に含まれている。

背景は世界中における飢餓人口(栄養不足人口)が約8億人いるって事につながっている。
日本ではあまり気付かないが、10人に1人 って事、いかに多いかが分かる。

 そこで、世界全体では目標として、2030年までに食品ロスを半減。
日本も2000年度比で2030年までに半減を目標としている。

 じゃあ、どうすればいいの?
①、食べ残しをしない。
  ・家庭では作りすぎない、外食では注文し過ぎない。

②、食品を買いすぎない。
  ・必要な食品を必要な量だけ買う。
  ・買い物に行く前に冷蔵庫をチェックし、買うものをメモする。

 私たちでもできる事だね。

 さて、お店に行くと品により 「消費期限」 「賞味期限」 とあるが違いが分かるかな?

  ・「消費期限」  安全に食べることができる期限。  過ぎると食べない方が良い
  ・「賞味期限」  おいしく食べることができる期限(おいしく食べられる目安)。 
             過ぎてもまだ食べられる

 一つ賢くなったよ。

 また、すぐに食べる物はスーパーなどで手前から取る(期限が近いもの)。
売れ残りの廃棄ロスを減らせる。

 災害対策の備蓄品(缶詰めなど)は期限が近付いたものから使い、買い替える。

3か月とか、6か月に1回、保存食を使って料理する。
これも一つのやり方だね。


 もう一つ、食品ロスを減らす方法が、フードドライブ活動。

 フードドライブ活動とは?
家庭で余っている食品を持ち寄り、必要としている福祉施設や子ども食堂などに寄付する活動。

 寄付できる食品は条件があり、
 ・賞味期限が1~2か月残っていること
 ・未開封であること  など

 取り組んでいる小学校や香川大学の学生(SteeePさん)も実施しています。
 企業ではマルナカさん(20店舗で実施) (マックスバリュ西日本のHPで検索ください)
 良いことやってるね! パチパチパチ(拍手)。

食品ロスを減らす かしこい生活
 
 さて、最初の頃に述べた3つのかしこい、とは?






 環境にかしこい。
 ・食品は作るとき、運ぶとき、捨てるときにエネルギーを使う
       ↓
 ・食品ロスを減らす = 使う資源とエネルギーの節約
       ↓
 ・温室効果ガス(二酸化炭素)の減少 = 地球温暖化の防止


 身体にかしこい。
 ・必要な食品をちょうどいい量食べる
       ↓
 ・食べ過ぎの予防 = 生活習慣病の予防
       ↓
 ・心身ともに健康で豊かな生活


 家計にかしこい
 ・食品ロスが減る
       ↓
 ・食費のムダ遣いが減る。  ゴミの処理費用が減る
       ↓ 
 ・お財布にもやさしい

 ある試算では4人家族が1年間に出す食品ロスの出費が約6万円になるそうです。


 僕は県のPRマンじゃないけど、県の取り組みも紹介しよう。

 ①、県庁フードドライブの実施
 ②、かがわ食品ロス削減協力店の登録、紹介 (385店舗)
食品ロスを減らす かしこい生活

    飲食店、ホテル、旅館、小売店が対象   
     (右写真のステッカーが目印)

 ③、かがわ食品ロス削減大賞
   家庭で実践している食品ロスを出さない取り
   組みを募集し、優秀な取り組みを表彰

 ④、(株)クラダシ との連携協定を締結
   ソーシャルグッドマーケット、規格外品を食品メーカーから買い取り、ネットで格安販売 
   (お得に買い物ができ、食品ロスも削減)  売り上げの一部は環境保全団体に寄付


 長くなったが、最後にまとめ。
食品ロスは資源、エネルギーをムダにし、環境にも悪影響。

それを減らすには、
1,計画的な食品購入、適量の料理作り
2,賞味期限と消費期限を意識し、買ってすぐ食べる物は手前のもの(期限の近いもの)
  から買う
3,食べきれない食品は、フードドライブ活動で役立てる
4,食品ロスの削減に取り組むお店を利用し、協力する

 その気になればできる事が多い。
特に女性は日頃から食料の買い物をしてるだろうから。

 さっそく今日からやってみませんか!


 日本は食料自給率が特に低く、もし戦争などが起きれば大問題になる。
食料の輸入はエネルギー(地下資源)を消費し、環境だけでなく将来世代が使う資源の減少にも繋がる。

農業などに励む若者を応援し、少しでも自給率を上げるとともに、より良い社会にしていく取り組みとして
食品ロスにも関心を持つ人が増えればいいなあ。


   

 


同じカテゴリー(イベント、講演会)の記事画像
「かがわ第九」 演奏会
海岸寺、夕波まつり
水辺の納涼祭
竹あかり作り
国立公園をきれいに!
岬めぐりウオーク
同じカテゴリー(イベント、講演会)の記事
 「かがわ第九」 演奏会 (2024-11-12 21:08)
 海岸寺、夕波まつり (2024-09-30 21:37)
 水辺の納涼祭 (2024-08-06 16:03)
 竹あかり作り (2024-06-11 20:45)
 国立公園をきれいに! (2024-05-20 22:46)
 岬めぐりウオーク (2024-04-19 21:44)

この記事へのコメント
みの大学にご参加ありがとうございました。レポートありがとうございます。女学生の比率が高いので男子学生さんの参加おまちしております。
Posted by 香川 at 2023年11月10日 14:09
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
食品ロスを減らす かしこい生活
    コメント(1)