風のつぶやき

　数年前から少しずつ減っていたミカンの木がこの２，３年で大幅に減り、残りは２０本程度。
その内半分は植えて３年以内、まだ実がなっていない木や今年初めてなったものなど。
総量で３００ｋｇ以下だろう。

　ミカンを出荷するとなると１回で最低２００ｋｇ、総量で１トン位はないとやってますとは言えない。
よって廃業することにし、長年お世話になった仁尾の青果会社にも挨拶に行った。
先方も毎年出荷量が減っていたので見当はついていたようだ。
僕も３０年以上続け、「そのうちに価格も上がるだろう」　とやってきたが、そのうち僕の方が歳をとってしまったよ。
親の代から５０年近くやったきただけに寂しさも少しはあるがこれも時代の流れか。


（草を刈ると向こうに道のガードレールが見えるほどの空き地になったミカン畑、右手の黄色っぽいのが残ったミカンの木）

　畑はミカンが無くなった所に草や雑木が生え、知らない人はミカン畑と思わないような有様。




１ヶ所木の多い所は山を少し上がった所にあるが、周りの人がミカンをやめて１０年ほど経つので大きな木に囲まれ日当たりが悪くなっている。
おまけに最近アライグマがきてミカンを食べる。
最初は皮がいっぱい散らばっているので誰が食べているのかと思ったが人ではなかった。
アライグマは皮をむいで食べるのだ。
感心するやら腹が立つやら。

　こんな調子なので今年は自家消費の量くらい採れそうだが、そのうち買い手にかわるかも知れない。
子供達もミカンを栽培する気はないからだ。
せめて自給用くらいは作りたい気があるので数本植え足そうと思っている。

　空いている畑は自給用の果樹園にするのが一番いいのかも。
安心して無農薬の果物が食べられるからね。

今も柿やビワ、栗、梅が自家用で採れているよ。